家の中で天井を見上げた時、または壁を見た時に、シミのようなものが付着していることはありませんか?それはもしかしたら雨漏りかもしれません。
雨漏りは腐食やシロアリを発生させる要素にもなるため、早急な対策を行う必要があります。この雨漏りのリスクや、お勧めの対策方法についてご説明していきましょう。
目次
天井からのシミは腐食の元!屋根の修理で雨水の侵入を阻止しよう
建築材は水気が原因で腐食する
天井から雨漏りをしている場合、家を構成している建築材、特に木材が腐食するという危険性も考えておかなければなりません。
建築材の腐食は、腐食菌という特定の細菌が繁殖することによって起こります。この腐食菌は、建築材の中に含まれる成分と水分などを栄養素として取り入れることで繁殖するため、雨漏りが腐食菌の直接的な栄養素の一つとなる可能性があるのです。
もしも雨漏りに気づけば、家が天井から腐っていく前兆であるかもしれないというところまで考えておきましょう。
雨漏りは屋根修理で対応できる!
天井の雨漏りの多くは屋根の破損によって起こります。そのため、屋根の修理を行うことで、雨漏りへの対応が可能です。ですので、早急に自分で、もしくは業者に依頼して修理を行いましょう。
屋根の修理方法としては、一時的なものとして屋根の破損部分にビニールシートをかけて固定するという仮対策があります。さらに本格的な修理となれば、瓦の交換や破損部分の屋根材の修復、コーキングの修復など、屋根の破損箇所に合わせた方法があります。
本格的な修理については、個人で行うよりも専門業者に行ってもらう方が、安全でなおかつ確実に修理を完了することができます。
天井だけじゃない!?壁からの雨漏り防止のためには塗り替えコーティングを!
壁は破損し、雨漏りを起こす可能性がある
家の壁は日光や雨風のダメージを日々受け続けています。そうすると、どんどんとダメージが加わり、適切な対策を取っていない壁は年数が経過すると破損してしまいます。
この壁の破損によって起こる問題の一つであるのが、壁からの雨漏りです。そう、雨漏りは天井からだけではなく、メンテナンスが十分ではない壁からも起こってしまうのです。
雨が降った時に、壁を見てみると大きなシミの模様がついていたり、ひび割れに沿って水分が付着していたりする場合、それは壁からの雨漏りであると考えられます。そうなる前に、対策を取っておくことが必要です。
塗り替えコーティングを行う目安について
壁からの雨漏りを防ぐためにできる対策であるのが、塗り替えコーティングです。これは、家の壁に塗られている塗料を再度塗り替えてコーティングすることによって、その強度を補い破損するリスクを低下させる目的で行われます。
では、塗り替えコーティングはどのような目安で行えば良いのか。その目安の期間は壁の塗料の種類によって変わりますが、例としてアクリル塗料ならば5年を過ぎた頃から、フッ素塗料であれば15年を経過した頃から塗り替えを検討した方が良いです。
しかし、塗装の剥がれ、チョーキング症状、ひび割れが確認できる場合は、期間にこだわらず早急な塗り替えコーティングをお勧めします。
雨漏りでこもった湿気や水分がシロアリを呼び寄せる…!?
シロアリは湿気や水分のある場所を好みやすい
木造住宅の最大の敵として知られているのが、シロアリです。シロアリは木材を食い荒らしていく虫なので、家にシロアリが住み着くと、家の木材に大きなダメージが与えられてしまいます。
そんなシロアリが家屋に発生する要素の一つとして、湿気や水分が考えられます。シロアリも私たちと同じ生物の一つであることから、生きるためには水分が必要ですので、湿気や水分の多い家を好む傾向があるのです。
もしも雨漏りによって家の中で湿気や水分が多くなってしまったら、それを目当てにシロアリが寄ってくる可能性があります。
湿気対策はシロアリ駆除の必須項目
シロアリを駆除する方法は多々ありますが、その一つとして湿気対策も必須項目の一つとなります。ですので、雨漏りをさせないことが、結果としてシロアリ対策になると考えてください。
天井からの雨漏りはもちろん行っておくべきですし、シロアリは床下に生息しやすい性質を持つことから、家の下部分の壁に起こった雨漏りにも意識して対策をしましょう。
雨漏り対策ができれば家の中の湿気も少なくなるため、シロアリからの被害を防げる可能性が高くなります。
シロアリ対策についてはこちらの資料も役に立ちます:安 全 管 理 基 準 – 日本しろあり対策協会
まとめ
天井や壁にシミができていれば、雨漏りの可能性があると考えて対策を行いましょう。深刻な状態になっていなければ、まだ修復可能なことも多いです。
もしも放置してしまうと、腐食やシロアリが発生する原因にもなるので、絶対に雨漏りは放置せずに適切な対策を行いましょう。